パワハラ企業日記その3〜ポチになる。

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私は本社から左遷され物流センター勤務になった。
本社から100km以上離れた田舎の地だ。

電車なんて30分に1本くれば良い方だ。

そして、本社から左遷されたはずだが、
本社勤務以上の待遇を手に入れてしまった。

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まずは基本的に会社員の給料というのは
あまり上りもしないが、下りもしないのである。

変わるとすれば、手当ぐらいだが、
採用地が本社であるため、

私には築5年未満の2LDKの家具家電付きアパートが
手当としてあてがわれた。

しかも、光熱費は会社が全額負担である。

20代半ばの独身男性には十分すぎるし、
やめさせようと左遷させたはずだが、
社内規定によって
以前よりも良い暮らしを手に入れてしまった。

ここでの上司には私の本社での不遇な扱いに
同情をしてくれたのか、気にかけてもらった。

そして、私もサラリーマン的な所作が身についたのか
へりくだったり、上司や先輩を持ち上げたりして、

可愛がられるようにするための
くだらないコミュニケーションがいつの間にか
できるようになっていた。

その甲斐あって、
かわいい後輩を演じられるようになった。

人間というのは、飼い慣らされると
こんなくだらないことも平気でできるように
なるんだなと思った。

そして、仕事着も
パリッとしたスーツから
洗っても落ちない汚れが残る
作業着になった。

ほんの2年前まで
シンガポールで働いていたことを
考えるとすごい変わりようだと
思った。

最初は鏡を見て、
落ち込んだりもしたが、
1か月もすれば慣れた。

今までにない、まともな暮らしを
手に入れられていると
無理やり自分を納得させていた。

しかしながら、

残念なことに、
私は物流の仕事というのが
全くできなかった。

そもそも、物流の仕事をやるために
この会社に入ったのではないし、

語学をいかして、貿易などをやりたいなと
思って会社に入ったのだ。

だから、物流の仕事は全く専門外なのだ

給料は良いのに仕事はできない、
この状態の私に不満を持つ連中がいると
だんだんと分かってきたのは、
配属されて数か月くらいしてからだ。
それは、長年働いている派遣社員さんたちだ。

中には10年以上働いている人もいる。

安月給でこき使われているので、
社員に対して憎悪なようなものをもっている。

そういう連中の中に
私は不覚にも投げ込まれてしまったのだ。

彼らもある意味では被害者なのだが

まだ、20代半ばの
私は彼らの恰好の獲物になってしまったのだ。

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